blue's cancer project

トップがんの副作用対策

がんの副作用対策

分子標的薬の皮膚障害副作用対策その1

私が抗がん剤の副作用で最も苦しみ、悩んだのが分子標的薬(イレッサ)の皮膚障害(皮疹)です。

顔中が赤くなり、ブツブツが数え切れないほど出て、ひどい時期はマスクや帽子、タートルネック等で隠しても隠し切れないので、ほとんど外出する気になれませんでした。

今回は、当時何か少しでも良くなる方法はないかと色々調べた結果、皮膚障害への対応策を記載したいと思います。

私の場合は、イレッサ投与前から皮膚障害の副作用に対して何も行わず、皮疹が出てから皮膚科に紹介となり、弱いステロイドから入り、皮疹が悪化してもmediumクラスのステロイド、さらに悪化し、その後very strongクラスのものを処方されました。それ以降は皮疹も良くならず、ステロイドの副作用も重なり、かなりひどい状態でした。イレッサを中止して約半年経ちますが、まだステロイドの爪痕が残っています。

今思えば、あらかじめ自分で調べておき、イレッサ投与開始時からミノマイシンや保湿剤、弱いステロイドなど、主治医に提案すればよかったと思います。ただし、この皮膚障害は個人差があることと、副作用が出る人にとっては避けて通れないようで、対策が確立しきれておらず、対応も病院によって異なるようです。

まず参考にしたWEBサイトを紹介します。

・第62回日本皮膚科学会中部支部学術大会分子標的薬皮膚障害対策マニュアル(PDF)

http://derma.medic.mie-u.ac.jp/doc/rashmanual1.pdf

*PDFファイルなのでスマホや携帯で見れない場合があります

分子標的薬の種類ごとに対策が丁寧に書かれています。イレッサ、タルセバ以外なも、べクティビックス、ネクサバール、クリベック、アービタックス、タイケルブ、スーテントの皮膚障害対策も掲載されています。私の通院している大学病院の皮膚科の医師はこのマニュアルを知りませんでした。

・GI cancer-net 消化器がん治療の広場

http://www.gi-cancer.net/gi/fukusayo/fukusayo_01_2.html

国立がん研究センター東病院における治療開始時の処方セットが紹介されています。私の通院している大学病院の呼吸器内科、皮膚科の医師はこの記事を知りませんでした。

・癌Expertsからの記事

https://medical.nikkeibp.co.jp/inc/all/search/cancer/pharma/cta/201002/514164_2.html

http://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/all/gakkai/sp/esmo2012/201212/528099.html

*PDFファイルなのでスマホや携帯で見れない場合があります

上記では、早い段階で強いステロイドを使うことや、ミノマイシンの予防的投与について触れています。

それでは、これからイレッサ等分子標的薬を始められる方に対策を書いていきます。

①医師に、国立がん研究センター東病院における治療開始時の処方セットを提案する。

(ミノマイシン、ヒルドイド、ロコイド、マイザー)

②悪化してきた時、強いランクのステロイドを希望する。第62回日本皮膚科学会中部支部学術大会分子標的薬皮膚障害対策マニュアルを持って医師に相談する。症状によってはダラシンなどの抗菌剤を処方してもらう。

③刺激物(アルコール、コーヒー、激辛料理)などを避ける。

④衣服や下着など綿製のものを着る。

⑤洗顔、入浴は熱いお湯は避ける。洗顔やボディーソープは泡立て、手で優しく洗う。低刺激の化粧水、保湿液を使う。

⑥日焼け止めを使い、直射日光は避ける。

⑦自分が良いと思うサプリ、健康食品を摂る。(ビタミンC、ビオチン、チョコラBBプラス、カバノアナタケ茶など)

⑧人混みへ出かける時はメイクをする。

以上です。⑦は気休めみたいなものですが、下記に貼っておきます。皮疹に限らず体に良さそうなので私は今も愛用しています。しかし、これらがイレッサの副作用に効くという根拠はありません。信じて摂り入れるかどうかです。

⑧の、男性用化粧品です。この2点はオススメです。男性の場合メイクは抵抗がありますが、自分は旅行で写真を撮ったりする時は、皮疹を気にせず出かけられたので重宝しました。

⑥の、日焼け止めは下記がオススメです。低刺激、紫外線吸収剤無添加でSPF、PAも高めです。

以上ですが、これから分子標的薬の治療を受けられる方のご参考になればと思います。

ページの先頭に戻る




分子標的薬の皮膚障害副作用対策その2

今回、癌Expertsの記事で、大阪府立成人病センターにおける、皮膚障害対策が掲載されており、非常によくまとめられているなと思ったので紹介します。↓

https://medical.nikkeibp.co.jp/leaf/mem/pub/search/cancer/report/201402/535108.html

*記事の詳細は、ページ中央部の「詳細はこちら」という部分からPDFファイルで見ることができます。

*PDFファイルのため、一部スマホや携帯からは見られない場合があります。

分子標的薬の皮膚障害副作用対策その1では、国立がん研究センター東病院における治療開始時の処方セットを紹介しましたが、今回の大阪府立成人病センターのマニュアルでは、処方セットが、初回、2回目、増悪時と、3段階に分けられており、早い段階で強めのステロイドが使われています。また、増悪時では、国立がん研究センター東病院の処方セットと同様にミノマイシンが使われています。また、患者さん向けの冊子など、分かりやすく作られており、記事の中で紹介されています。

私も、イレッサ使用時に皮膚障害には相当悩まされ、当時色々調べたのですが、ここまでよくまとめられている記事は初めてです。

追々、タルセバやジオトリフを使用することになった場合は、今回の大阪府立成人病センターのマニュアルは参考にしたいと思います。

ページの先頭に戻る

抗がん剤による脱毛副作用対策

分子標的薬の皮膚障害の副作用同様、抗がん剤による脱毛の副作用についても、現在確立された対策はないようです。また、使用する抗がん剤の種類によっても副作用が強かったり、弱かったりします。そして個人差もあるようです。そんな中で、私が行った対策を書きたいと思います。

私の場合はアリムタ+シスプラチン+アバスチン+ランマークの治療で、脱毛にはシスプラチンが関与しました。シスプラチンについては、呼吸器内科の医師、皮膚科の医師、薬剤師、看護師の方々に相談をしましたが、人によって答え方が異なりました。「後頭部は脱毛が起こる」「かなり抜けると思います」と言われる方がいれば、「シスプラチンは比較的脱毛が起こりにくい」「全く抜けない方もいる」と言われる方もおられました。

自分でネットで調べてみると、こちらでも「脱毛が起こりやすい抗がん剤」として書かれていたりいなかったりという感じでした。しかし、抜ける可能性が高そうなのであらかじめ何か対策をしたいと思いました。以下に書きます。

①頭皮ケアシャンプー+マッサージ

シャンプーは、化学療法中に使えるシャンプーとして販売されている「プフレ頭皮ケアシャンプー」を化学療法開始と同時くらいに使いはじめました。少し高いですが、下記のサイト(PreSta for you)で売っています。ここではシャンプー以外にも抗がん剤対応商品が販売されています。

http://presta4u.jp/shopdetail/004003000013

マッサージは、両手の指で頭皮を動かす感じでやっています。(少し時間をかけて全体的に)

②フロジン外用液+マッサージ

私が相談した看護師の方は、「育毛剤は使っても逆効果」とおしえていただいたのですが、皮膚科の医師の方に何か対策はないか頼み込んだところ、このフロジンを処方していただけました。円形脱毛症などの治療に使うものらしく、「効果はないかもしれないけど使ってみますか」と言って出してくれました。化学療法開始と同時くらいに、朝夜1回ずつ、夜はシャンプー後、ドライヤーで髪を乾かしてから頭皮後頭部を中心に頭皮全体に塗布してマッサージしてます。

③低温で風量の強いドライヤー

通常のドライヤーだと温度が高く、頭皮によくないようです。また、クールドライヤーだとなかなか乾かないので、下記のドライヤーを購入しました。比較的安価で、ホットとクールの間に「ヘルシー」という温度設定があり、熱すぎず冷たすぎない風が出てくれます。風量も強くよく乾きます。

以上をやって、シスプラチン6クール全部やって、やはり結構髪は抜けましたが、私の場合は元々髪の量が多いのもあり、なんとか後頭部もパッと見て分からない感じで乗り切ることができました。上記の3つをやらなくても同じ結果だったかは分かりませんが、考えられる対策はやれてよかったなと思っています。

あと、化学療法開始に備えて買った帽子があるのですが、これは安くて肌触りも見た目もよくおすすめです。↓オシャレな医療用帽子として、これから抗がん剤治療を受けられる方への贈り物、プレゼントとしても良いと思います。

ウィッグについては、下記サイトをご参照ください。↓

もうひとつ、頭皮冷却という方法があるようですが、私の場合は脳転移の悪化や頭皮転移が恐くてやりませんでした。通院している病院の化学療法でダンクールキャップというのをしている患者さんを見たことがあります。試してみたい方は、病院で相談されてはどうかと思います。この頭皮冷却法は、新しい方法も進んでいるようです。しかし、この記事の中にも頭部への転移のことが書かれています。がんサポートの記事です。↓

http://gansupport.jp/article/cancer/breast/breast05/6742.html/2

ページの先頭に戻る

抗がん剤の嘔吐・食欲不振副作用対策

シスプラチンなど、殺細胞性の抗がん剤による化学療法を開始する際、気になる副作用のひとつが嘔吐です。今回は、私の経験をもとに、その対処法を書いていきます。ちなみに私の場合は、抗がん剤はアリムタ+シスプラチン+アバスチンです。種類により多少異なる部分はあると思います。

最近は、従来のデキサメタゾンなどステロイドの制吐剤に加え、イメンドやグラニセトロンなど新しい制吐剤の登場によって副作用は抑えられるようになってきているようです。私も実際吐くまではいかなかったです。

DAY1(点滴初日)

点滴前にイメンドを服用。点滴予定時間は8時間15分、実際は点滴交換や看護師さんの落とすタイミングが異なり9時間45分かかった。最近はショートハイドレーションといって、負担軽減のために点滴時間が短くなってきているようです。利尿薬が入ってからは、かなりの頻尿になった。この日嘔吐感はなし。

DAY2

起床時気持ち悪く、イメンドを早めにもらって服用。毎食後には胃薬のネキシウムを服用。倦怠感があり、食欲はない。DAY2、3は午前中デキサメタゾンと生理食塩水の点滴。この日はしゃっくりが多く、安定剤のコントミンを処方してもらうが、思ったように効かない。昼食、夕食前には吐き気止めのとんぷく薬、ナウゼリンを処方してもらい、食事は7割くらい食べれた。便秘傾向があり、就寝前に下剤のマグミットを服用。

DAY3

DAY2同様倦怠感があり、食欲もない。昼食より麺類中心の食事に変更してもらう。便秘傾向が続き、下剤としてガスモチンとラキソベロン(液体)を処方してもらう。口内炎か、舌にザラザラ感があり、うがい薬のハチアズレをもらう。しゃっくりはDAY2に続き多く、コントミンを多用した。

DAY4

倦怠感と吐き気が強くなり、制吐剤のプリンペランを点滴してもらう。夕方までぐったり。夕食時には制吐剤が効き、食べることはできた。便秘傾向は続き、マグミット、ガスモチン、ラキソベロンの下剤をケースバイケースで使い分ける。(食後にガスモチン、就寝前にラキソベロンという感じ)

DAY5

この日は点滴なし。気持ち悪さは続き、とんぷくのナウゼリンとプリンペラン(錠剤)を交互に服用。(1剤あたり4時間は空ける。)下剤が効き、逆に下痢になる。便秘が続くと吐き気にもつながるので、このコントロールが難しい。また、食欲は出てきたが調子にのって食べると胸焼けがおこったりするので食べ過ぎないようにすることが重要。

DAY6

食後に胸焼けするような感じはあるが、ナウゼリンとプリンペランで対応。食事は戻ってきた。

DAY7

気持ち悪い感じはなくなり、食欲もある。便秘に苦しむ。

以上、大体1週間こんな感じでした。食事は、病院食よりもコンビニのカップスープや麺類のほうが食べやすかったです。体重はこの1週間で約5kg減でした。

2クール目より通常は通院になります。その時のために、状態を記録しておくと対応しやすいです。2クール目以降は、点滴翌日、翌々日の通院がしんどかったです。

体調の記録は、副作用チェックシートみたいな紙を看護師さんにもらって書いていました。2クール目以降の体調管理に大変役立ちました。

また、嘔吐の副作用対策については、下記の記事も参考になりました。がんサポートのHPです。↓

http://gansupport.jp/article/measure/measure03/3424.html

*記事全文を読むには、無料の会員登録が必要です。

これから治療を受けられる方のご参考になればと思います。

ページの先頭に戻る


がんの倦怠感対処法

朝日新聞の医療サイト、apitalで興味深い記事を見つけたので紹介します。日常生活において、がん患者が経験する、がんによる倦怠感と、副作用による倦怠感への対処法について、アメリカMDアンダーソンがんセンターが紹介する7つの方法です。↓

http://apital.asahi.com/article/kiku/2014051300003.html?iref=comtop_btm

このように、アメリカではがん専門病院でも治療以外にできることを色々とやっているようです。内容としては、運動や豆腐などの植物性タンパク質の摂取などが挙げられていました。運動については、具体的にヨガがいいと書かれてますね。あと、昼寝はよくないと思っていましたが、ここでは推奨されていました。おそらく短時間の軽い昼寝のことだと思います。あとは、水分補給、これは具体的にスムージーや緑茶などが挙げられています。そして、音楽や鍼治療も良いとされています。詳細は上記のリンクを確認してみてください。

ページの先頭に戻る

維持療法の副作用その1

今回は、肺がんの維持療法の副作用について書きたいと思います。私が今やっている維持療法は、導入療法として、アリムタとシスプラチン、アバスチンを6クール終了した後、アリムタとアバスチンを継続するやり方です。副作用は、維持療法に入る前、シスプラチンを使っている時に比べると楽になりました。下記にまとめてみました。

・点滴後2~3日目くらいまでは軽度の吐き気がある。ナウゼリンを服用。シスプラチンの時ほどきつくはない。

・点滴後5日目くらいまでは軽度の食欲不振、胃もたれがある。ネキシウムを服用。食欲は減るが、食べれないことはない。

・点滴後、常に便秘の副作用がある。マグミットを服用。下剤の影響で下痢になることも多い。

・点滴後、5日目くらいまでは倦怠感がある。

・点滴後不定期に手や足に軽いしびれを感じることがある。

・出血の副作用は、鼻からの出血がよくあるが、鼻水に血が混じって付着する程度である。

・血液検査では白血球や血小板の減少や、肝臓や腎臓、カリウムなどの値が基準外となることがあるが、許容範囲内で自覚症状もない。

このような感じで、点滴後1週間ほど過ぎれば、ほとんど副作用を感じることはなく、普通に生活できるようになっています。正常な細胞も傷つけられるシスプラチンなどのきつい抗がん剤は、避けられる方も多いと思いますが、最初の導入療法を乗り切り、維持療法に入れば副作用もきつくなく、過ごすことができるのではないかと思っています。副作用には個人差があるので、確実とは言い切れない面もありますが、これから治療を受けられる方のご参考になればと思います。

ページの先頭に戻る

維持療法の副作用その2

維持療法の副作用について、治療回数を重ねることによって新たに出てきた副作用について書きたいと思います。維持療法9クール目を終えて数日後くらいに、両足の浮腫みが出始めました。それまでも、多少浮腫むことはあったのですが、血管が見えなくなるくらいにまで浮腫んだのはその時が初めてでした。浮腫んでくると、足の感覚がないような、痺れに近い状態があったり、足が怠い感じがあって、料理を作るために立っているのも、いつもよりしんどい感じがありました。

下記のような対策をすることで、症状が治まってきましたので、同じような副作用がある方はご参考ください。

①足を冷やさない
足を冷やさないための対策がいくつかあります。
・暑くても長ズボンに靴下を履く(短パンに素足は厳禁、寝る時も同じ)
・暑くてもお風呂に浸かる
・お風呂で足を揉みほぐす(マッサージする)

②足を上げる

日中、部屋で横になったり、リビングの床に座る時など、腰の位置より両足の位置が高くなるように、足に小さな台やクッションをかましておくと良いです。足に溜まった水分が引いていきます。就寝時はなかなか難しいので、極力日中にこのような対策をします。

③適度な運動をする

代謝を良くするという意味で、少し汗をかく程度の運動が良いようです。ウォーキング、ジョギング、軽い筋トレなど、自分の身体の状態に対して負担のかからない運動をしてみてください。

④水分を多めにとる

水分を多めにとり、腎臓の働きを活発にさせることで足への浮腫みは和らぎます。③の運動と合わせることで新陳代謝が促進されます。

上記のような浮腫み対策をすることで、症状は改善されていきました。改善後も、油断すると浮腫んでくるので継続することをおすすめします。

なお、症状が酷い場合は、静脈血栓塞栓症など、血栓によって血液の流れが悪くなる場合があります。アバスチンの副作用としても挙げられています。くれぐれも、軽い浮腫みであっても自分だけで解決せず、主治医には必ず話すようにしてください。

上記のような対策が難しい場合は、下記のような磁気サポーターが便利で良いかもしれません。↓
磁気と保温でつらいふくらはぎを優しくサポートする医療機器の遠赤磁気サポーター

ページの先頭に戻る



34歳で肺がんステージ4 blueのアメーバブログ
↓~パパガノコシタイモノ~↓

Blog



ページの先頭に戻る

inserted by FC2 system